作成日: 10/05/06
修正日: 16/04/10(リンクミスを修正)

線量は相互作用量

原理は単純なので学生さんは挫折しないでついてきて欲しい



細かい議論をしているように見えるけど、誰に向けたメッセージなのかしら。


学生さんを意識しているのじゃないかな。
概念を理解するには役立つコラムだと思う。

では、学生さん向けへの突っ込みをお願いします。


「荷重」から「加重」は、
組織加重係数の説明をどうぞ。

放射線場のエネルギー密度分布関数がわかれば、線量は評価可能とあるけど、その通りかしら。


例えば、ある臓器への等価線量を考えると、エネルギー密度分布関数の空間的分布と放射線場にどのように原子が配置されているかで評価可能だね。
ある局所での放射線場のエネルギー密度分布関数だけだと情報が足りないことがあるから、
線源情報と言い直してもよいかもしれない。

「定義に忠実に応答を示す測定器というものはこの世に存在しない」とあるけど、
国家標準は定義に従った測定をしているのじゃないの?

そもそも、乾燥空気は実在しないし、二次電子のエネルギーが失われるまで追跡するのは不可能だから、定義に合うように測定量を補正している。

それじゃ各国の標準機関の比較は、各機関での補正法の妥当性の評価になってしまいそうね。


学校の講義での説明で悩んでしまった方は、こちらが助けになるかもしれない。
放射線の単位をわかりやすく教えて欲しい
空気カーマと空気吸収線量ってどう違うの?

「放射線安全の問題は、ミクロの世界に関わっていて、その世界特有の因果関係を理解する必要があり、そのためには必然性の論理に変わる「蓋然性の論理」を使わなければならないこと、放射線管理の実務において日常的に発生するもろもろの問題を解決するには、それに適した数学的手法をも学ばなければならない。」というのがこのコラムで述べたかったことだそうです。もっと基礎的な学問を勉強しろということですね。